サン・マイクロシステムズが推進している Project Blackbox は、標準的な 20 フィート (約 6m) の輸送用コンテナに入っていて(2.4m × 2.4m × 6.1m : 重さ 9 トン)、コンテナ内では 250 台のサーバが設置されていて、搭載メモリーは7テラバイト、ディスク容量は2ペタバイトになる移動型のデータ(計算)センターである。ただし外部から 600 アンペアの電源とイーサネット接続、さらに毎分 200 リットルの冷却水の供給が必要になる。どこでも設置とは言っても、電源やネットワークはともかく、毎分 200 リットルの冷却水供給は大変ではないかと思われる(排水された熱水を冷却する外部装置も必要)。一般人にはあまり関係が無さそうだが、大きな組織が現地で展開する計算センターとしては需要がありそうだ。
Project Blackbox
世界初のコンテナ型の仮想データセンター、『Project Blackbox』が実用化に向けて始動しました。Project Blackboxは、現代の世界中のデータセンターが抱える設置スペース、消費電力、冷却能力の限界といった物理的な問題に対する突破口を開きます。また、移動可能なコンテナ内にデータセンターに必要なすべての機能を備えていますので、万一、地震や火災といった災害の際にも、企業の生命線を断つことはありません。地球環境資源の保護、CO2削減といった観点からも、エコロジーな製品を使用し、環境性にも優れたデータセンター・ソリューションです。