2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
すでにメイリングリスト等にアナウンスも出ていますが、3月21日に第1回研究会を行います。s@co の最終回も2月28日にあります。 ***************** SCOPE 第1回研究会 ************************ 日時:2009年3月21日(土)14:00~ 会場:中央大学 後楽園キャ…
今回は業務連絡の様な内容なので、深い意味は無い。SDP を解こうとするときに、通常では SDP ソフトウェアの入力を作るために等式標準形に変換するという方法を用いる。ある SDP Relaxation を等式標準形に変換したのが添付の図になる。結構ややこしいのでど…
SparseCoLO で用いられる以下の四つの conversion だが、SDP 自体が疎であることが重要なのではなく Schur complement 行列の疎性で conversion の効果が左右される。conversion が有効でないことは問題の SDP の特性からおおよそ判断できる。反対に有効であ…
前回に引き続いて SDPA 7.2.1.rev7 の数値実験を行う。実行マシン3の速度アップが非常に大きい。 ○実行マシン1:Intel Xeon 5460 (3.16GHz) : メモリ 48GB : CentOS 5.2 for x86_64 ○実行マシン2:Intel Core i7 965(3.2GHz) : メモリ 12GB : Fedora 10 f…
前回触れた途中経過出力に関する問題は JavaScript 側の処理で解決するようにしている。ブラウザによって処理が異なることが開発を大変複雑にしている。添付の図が FireFox から実行したときの画面表示の例である。SDPA の出力結果ファイルは以下の A, B, C …
SparseCoLO の使い方で SDPA Sparse format データ → conversion (Domain or Range) → SDPA Sparse format データの変換方法について。これで conversion 後のデータを用いて、SDPA, CSDP, SDPT3, SeDuMi 等で比較実験が出来る。fromSDPA 後に一度転置しなく…
SDPA 7.2.1.rev7 が出来たので、簡単に数値実験結果を載せておく。変更点は以下の通り。 1: BLAS の daxpy 関数のインクリメントを 1 に変更するために、Schur complement 行列の F1 式関係を少し変更 2: Schur complement 行列の計算量見積り式にデータ…
前回ちょこっと説明した新 SDPA Online Solver の途中経過出力機能だが、ブラウザによっては(IE や Firefox)正常、あるいは意図したように表示がされていない。IE は論外としても Firefox で動作しないのはまずいので、いろいろと修正することにした。Firefo…
前回の記事は外見に関する説明だったので、今回は中身に関して説明を行いたい。とは言っても細かい説明は分量が必要になるので、概要と現システムとの違いについて述べる。 1:現システム Ninf-1 (Ninf-G & Globus) → 新システム Ruby & ssh (port forward …
新 SDPA Online Solver は開発中であるが、すでに公開も行っている。 http://laqua.indsys.chuo-u.ac.jp/portal/ もともと何の保証もないシステムであるが、新システムの方はほぼ毎日変更しているので、実行中に仕様が変わってしまうこともあるかもしれない…
この3月から日本オペレーションズ・リサーチ学会 研究部会”計算と最適化の新展開 Seminar on Computation and OPtimization for new Extensions (SCOPE)”の主査を努めることになりました。とりあえずブログを開きました。ホームページも作成中ですが、ブロ…
新 SDPA Online Solver の公開までもう少しとなっている。正確にはすでに公開はしているのだが、現在はフル規格で動作してしていない。現システムと異なるのは実行終了時までにいつでも何回でもクライアントとサーバが通信する(通信できる)ところにある。…
以下の SDP 用の疎性を利用した前処理ツール SparseCoLO が公開されることになった。 http://www.is.titech.ac.jp/~kojima/SparseCoLO/SparseCoLO.htm 全部の SDP に対して有効ではないが、この conversion が有効な問題の特性はだいだい掴むことができる。 …
SDPA 7.2.1 などを実行すると以下のマシン2の方がマシン1よりも1、2割速いことが多く、メモリバンド幅もマシン2はマシン1の3~4倍速いのだが、SDPA-GMP 7.1.2 では以下のようにマシン1とマシン2での結果がほとんど変わらない。 ○ソフトウェア: SD…
SDPA-GMP 7.1.2 と 7.1.1 では問題によって差が大きくなったり、減ったりする現象が見られる(以下のように)。反対に 7.1.2 で遅くなる場合もある。 ○ソフトウェア: SDPA-GMP 7.1.1 と SDPA-GMP 7.1.2 + GMP 4.2.4 ○実行マシン1:Intel Core i7 965(3.2GH…
現在は SDPA の改造を行っている。以下は SDPA の出力ファイルの一部である。ボトルネックとなるのは、主に以下の三つの箇所になっている。 1: Make bMat (特に Make bF1, Make bF3) : Schur complement 行列の作成 これは現在の改造(マルチスレッド化など…
SDPA-GMP 7.1.2 がリリースされた。SDPA のサーバ1 とサーバ2 から入手可能である。原因は分析していないが、以下のように SDPA-GMP 7.1.1 と比べると高速化されている。また MLAPACK を採用しているのも大きな特徴である。 ○ソフトウェア: SDPA-GMP 7.1.1 …
SONY の VAIO Type P のパフォーマンス情報だが、画像の通りで Atom Z520 1.33GHz だと数値的にも感覚的にも苦しいものがある。このマシンでは CPU が非力な代わりにグラフィックスの能力は高くなっている(使用しているとそれほど速いようには感じない)。…
久々に Atom とベンとマーク対決シリーズが復活した。Atom は組込み系などの非 PC 系機器に搭載されることを期待されていたはずなのだが、Mini ノートなどのローエンド PC のシェアを奪いつつある。確かに安いが相当非力な CPU である。今回は同じ市場で展開…
近日公開予定の SDPA Online Solver について簡単なシステム概要図を作った(以前作成したのを一部修正しただけだが)。現在の Ninf(Ninf-G)の部分を Ruby などで置き換えている。現行の Ninf 部分と異なり Web サーバと計算サーバの接続は ssh を用いている…
Windows 7 beta 上で Wubi が実行出来なかったのは、Windows 7 に原因があるのではなく、Microsoft Office IME 2007 の方に原因があるようだ。IME を Microsoft Office IME 2007 からデフォルトの Microsoft IME に戻すと添付画像のように Wubi が動作する(…
以前にも書いたように Amazon EC2 で c1.xlarge タイプのノードを借りている。このタイプの仕様は Intel Xeon E5345 2.33GHz(8コア), メモリ 7GB になっている。提供されるのは仮想マシンだが、ホストのマシンは複数のユーザが共有しているようなので、ソ…
前回の実験は AMD Phenom 9950 2.6GHz で行ったもので、今回は Intel Atom 330 1.6GHz で実験を行った。 1: SDPA 7.2.1.rev5 + BLAS 3.1.1 Chip 最高温度 38℃; CPU 最高温度: 55℃; Sys. 最高温度 48℃ 2: SDPA 7.2.1.rev5 + ATLAS 3.9.5 Chip 最高温度 39℃; C…
SDPA 7.2.1.rev6 が出来たので、実験結果を載せておく。毎回どのような作業を行っているのかを文章で説明するのは大変なので、簡単な図を作って一緒に貼っている。 ○実行マシン:AMD Opteron 2384 (2.7GHz) : メモリ 32GB : OS CentOS 5.2 for x86_64 ○ソフ…
ソフマップにバーガーパソコンというのがある。安いかどうかはわからないが、お店で即納の状態で陳列してあるので、そのまま持ち帰ることが出来る。以前、バーガーパソコンを購入したら壁紙がバーガーパソコンでなかなか良かったのだが、Windows を再インス…
SDPA 7.2.1 も改良を重ねて rev5 になった。通勤電車内で適当に考えて、その後で職場か家で作って試すという繰り返しをしている。 実行マシンは AMD Opteron 2384 (2.7GHz) : メモリ 32GB : OS CentOS 5.2 for x86_64 になる。 ○ソフトウェア SDPA 7.2.1.rev…
AMD から Phenom II が出てきているのだが、同世代の Shanghai を持っていることと、多分 Core i7 には勝てないだろうという理由から購入はパスすることにした。今年の目標は Inte Nehalem-EP になる。 ところで Windows 7 Beta 64bit を毎日使用している。…
相変わらず SDPA のマルチスレッド化については、細かい修正や改善を重ねて、少しずつながら性能が上がっている。 1:Schur complement 行列が疎になる場合にもマルチスレッド化を行った。ただし、これは元々計算量が少ないので、多くの問題では効果が出な…