職場に富士通製のサーバとラックが設置されたが、固定工事をしてスペック的には震度5強まで耐えられることになっている。起震装置の上に載せて実験したということになっているそうだが、これはラックが転倒しないということであり、それで中のサーバが壊れるかどうかは別問題である。このビルは鉄筋コンクリート(12階建)で1981年竣工という新耐震基準の少し手前という微妙な時期に出来ている(だから即危険とは言えないが)。剛構造なので長周期振動は警戒しなくてもいいのだが、震度6弱や6強の地震が今すぐ来ても不思議ではないので、結局倒れてしまう確率が高いと推測される。
1995 年の阪神淡路大震災の後に神戸大学の状況を見せてもらったら、意外と地震で倒れたりしてもコンピュータは壊れないものだと感じた。一番大事なものは HDD なので、これが残っていれば他は多少壊れても仕方がない。クラスタ計算機のように多数のノードがあれば火災でも無い限り、何パーセントかは無事に残っているはずである。