大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなど

旧名:最適化問題に対する超高速&安定計算

新司法試験

個人的にはほとんど関係ないが(教え子が今度法科大学院を受験すると言っていたが)、新司法試験の合否結果が発表された。旧制度よりも簡単になったと言われているが、法科大学院に入ること自体が相当難しいので最難関の試験の一つであることには変わりない。多くが弁護士志望だと予想されるので弁護士が溢れて仕事が無くなるという心配もされている。
学費も某大学院では初年度に200万円もかかるようだ(2年目は入学金が無いので170万円)。大学を卒業した上でさらに高い学費がかかり(私立理系の大学院の学費は学部よりも安い)、受験できる回数にも制限があって、合格平均年齢28.9歳となるとかなりの博打である。大学院の博士課程に行くのも同じようなリスクがあって、博士が1万人ぐらい溢れているようなので、こちらも良く考えた方が良い。弁護士も博士も制度として量産しているのだから進路を作って誘導していくことも必要なのかもしれない。それが不可能ならば入口を絞るべきであろう。
ところで法科大学院は地方でも難関大学出身者が多く受験するので、大学の偏差値と法科大学院のレベルは必ずしも連動していないようだ。早稲田は3年コースが主体ということで今年は不戦敗に近い。来年度からは旧制度と同じように東大、中央、早稲田、慶応、京大あたりが5強になるのだろうか。

新司法試験、合格率48%・合格者は1009人

 法務省は21日、法科大学院の修了者を対象に今年初めて実施した新司法試験の合格者1009人を発表した。合格率は約48%。受験生の出身校、全国58 法科大学院のうち最も多かったのは中央大で131人。東大(120人)と慶応大(104人)が100人を超え、京大(87人)、一橋大(44人)が続いた。京都産業、神戸学院、東海、姫路独協の4校は合格者がいなかった。
 合格者の平均年齢は約28.9歳で、前年の旧試験より約0.1歳下回った。最高齢は58歳。女性は228人で22.6%を占めた。
 新試験の合格率について、法務省司法試験委員会は05年2月、06年を「900―1100人(5割程度)」、07年を「06年の2倍程度」とする目安を示していた。今回の結果はこれに沿った形で、合格率は旧試験の3%台から大幅に上昇した。
 法科大学院は04、05年に計74校が開校。大学の法学部卒業者らを対象とした既修者コース(2年制)と未修者コース(3年制)があり、今年の新司法試験は04年に入学した既修者コースの修了生2091人が受験した。