大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなど

旧名:最適化問題に対する超高速&安定計算

キャンパス都心回帰

前にも触れた各大学の都心回帰の傾向だが多くの大学が出来れば都心に行きたい(帰りたい)、あるいは都心のキャンパス面積を増やしたいと考えているようだ。予備校などの調査機関の結果を見ていると偏差値の高い大学ならば郊外でも行きたいという高校生が多い(例えば慶応の湘南キャンパスなど)。あるいは旧帝大などならば東京を離れても行きたいという高校生も少なくはないようだ。反対に偏差値の低い大学だと郊外のキャンパスというのは人気がない。この場合ではたとえ大学の中身が良くても、ほとんど高校生には考慮してもらえない。
というわけで中堅以下の大学は都心を目指すというのが現在の傾向になっている。都心に行くことが偏差値を上げるための必要十分条件ではないが、他に有効な手段も考え付かないのだろう。実際に大学内でみんなで考えても、コンサルティング会社に頼んでも都心キャンパス構想という意見しか出てこないそうだ。都心のキャンパスというは、やはり狭くて特に理工系などは研究、教育を行うのは相当厳しいものがある。しかし郊外ならば広くて十分な研究環境が持てるかというと学生が集まらない以上、その郊外のキャンパスに大金を使うというのは特に私立では難しい選択になる。つくばの国立研究所のように税金で設備を作ってもらえて、しかも採算性を考えなくてよいならば十分可能だが。ただし都心にキャンパスを移すと言っても全てのキャンパスを都心に集中できる大学は少ないので、都心と郊外のキャンパスを役割分担を考えながら有効に使えるかにかかっている。ただ社会人の用の大学院は都心以外の選択肢はないと言われている。