「まるでFPS」HoloLensを10万台導入した米陸軍、その詳細
アメリカ合衆国陸軍は2018年11月、実戦・訓練へのマイクロソフト製MRヘッドセットHoloLensを10万台導入することを決めました。この米陸軍向けに改良されたデバイスを、米放送局CNBCの記者が実際に体験しました。
実戦・訓練への大型投入
契約が結ばれた新システムは「Integrated Visual Augmentation System (IVAS)」と呼称されており、先進機材を使用した「致死性の攻撃に対する防御力の向上」「攻撃能力の向上」が目的です。マイクロソフトは10万台のMRデバイス「HoloLens2」を納入する予定であり、契約金は4億8千万ドル(約540億円)。米陸軍は本格的にMRデバイスを実戦と訓練両方に大型投入する狙いです。
この契約の目新しさは、実戦へのXR導入だけではありません。米陸軍がより密にテクノロジー企業と協働し、軍事でのイノベーションを加速しようという姿勢が見て取られます。