6月23日

23日は明け方にサッカーの試合(日本対ブラジル)があったが、あまりにも深夜なので見るのは結構辛かった。誰が見てもテクニック、スピード、パワー共にブラジルの方が上なのだが、そこがサッカーの面白いところで戦術的、精神的に負けなければ結構いい勝負になるものだ。攻め込まれても慌てないし、リードされてもあきらめない。昔と比べると技術的な面だけでなく精神的にも大変成長したと思う。

また6月23日と言えば、昭和20年6月23日に沖縄戦が終了した日としても知られている。民間人にも多くの犠牲者を出した大変悲惨な戦闘てあったが、そこまでの大被害を出したのは明らかに日本側の責任である。良く知られている事実であるが、
1:直前に陸軍1個師団を台湾に移動させ、深刻な戦力低下と作戦計画の混乱をもたらしたこと。
2:一億総玉砕や本土決戦といった雰囲気などによって、はじめから民間人を巻き込むような風潮があったこと。
3:長期持久作戦を展開する現地軍に対して、攻勢に出るような圧力があったこと。
1と3は致命的で、これがなければフィリピンのように8月の終戦まで玉砕しなかったはずであり、史実のような民間人の犠牲者は出なかったと思われる。2については以下の本のように
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769822189/qid=1119558590/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-9501250-0354653
現地参謀が民間人を沖縄北部に疎開させ、米軍にもこれを攻撃しないように要請するという案を主張したが受けいられなかった。戦争とは単なる殺し合いではないので、民間人を必要以上に巻き込む必要はないし、十分に義務を果たせば降伏するのが当然である。上記の本にもあるが、日本人の強さ、勇ましさというのは感情的、衝動的な傾向であり、その結果は本来の方針、目的を忘れて脱線、暴走することが多い。

その点上記のサッカーの試合は最後まで本来の目的、方針を忘れず沈着冷静、合理的に行動した結果であり、多くの日本人が見習わなければならない点であると思う。